1. 歴史と沿革
江西師範大学外国語学院の前身は国立中正大学外国語学部である。1946年創立。中華人民共和国成立後、1949年[南昌大学外国語学部]、1953年[江西師範学院外国語学部]、1984年[江西師範大学外国語学部]、さらに、1994年現在の[江西師範大学外国語学院]に改称。
2. 学科組成
本学院は英語学部、日本語学部、翻訳学部、また大学外国語教育研究所、現代言語学研究センター、外国文学研究センター、第二言語習得研究センター、翻訳及び異文化研究センター、外国語教育研究センター等の教育科学研究機関を有する。
本学院は江西省に於いて初の修士授与資格を得た学院である。本学院は現在、英文学、外国言語学と応用言語学、異文化研究と学科教育論(英語教育論)四つの学位課程があります。また国家二級博士課程[現代言語理論と言語応用]も設置されている。2005年博士課程大学院生の募集開始。その他、教育部によると、本学院は教育修士(英語教育学)と翻訳修士二種類の専門修士学位授与権を持つ。加えて、同等の学力を有する者も本学院に修士資格申請可能である。2014年、英語言語文学科が[江西省の重点的な建設学科]と決定。2005年、英語専攻学士課程が修士評価で優秀学科と評価。本学科も2007年に国家教育部の英語専攻評価で優秀学科との評価を得た。また、2008年に国家第一類建設学科に承認。
[中国の大学及び学科専業評価報告(2010-2011)]によると、英語専攻が二年連続五つ星専攻(重点学科)と評価された。全大学中、上位5%に含まれる。[2016-2017年中国修士教育及び学科専門評価報告](武漢大学版)によると、本学院の外国語言語文学科は全大学中第62位であり、上位28.18%に位置し、全国師範大学中第12位、江西省第一位にある。
3. 教師陣
本学院は現在教職員270余名が在籍し、教授10名、副教授45名、講師73名、博士32名(含在学博士生)、[贛鄱英才555工程]候補者1名、[新世紀百千万人材工程]の省レベル候補者1名、[江西省教育名師]1名、[江西省大学中年青年学科先達]3名、[江西省大学中年青年中堅教師]3名を含む。現在博士指導者2名、修士指導者は23名。
本学院は優秀な教師陣の構築に重きを置き、学科設立と教育の必要に応じ、本学院教育研究に於ける中核教師を国内外の有名大学での研修、或いは博士号取得に適宜派遣する。本学院は継続的に国内外大学及び学者と広範囲な学術交流を行っている。活発な人事交流により、好ましい学究精神が醸成されている。本学院は教師に種々の学術交流活動への参加を奨励すると共に、学術交流の為、毎年国内外の高名な教授10余名を招いている。外国語学院は江西省に於いて高い知名度を持つ。教育の質と研究能力は江西省のトップにあり、国内の他外国語学部への少なからぬ影響力を有する。
4. 科学研究
今本学院は科学研究、教育に於いて目覚ましい成果を挙げてきた。この五年間(2011-2016)、国家社会科学基金を得る課題が九つ、教育部人文社会科学基金を得る課題四つ、省レベル科学研究課題が70余項。江西省社会科学優秀成果二等賞を得た課題が二題、三等賞獲得課題が三題。江西省教育成果賞獲得課題が二題、江西省普通高校優秀教材賞獲得課題が一題。国内外の主要定期刊行物で発表された論文80余篇。省レベル定期刊行物に発表された論文150余篇。出版済み学術専門書10冊、翻訳書2冊、テキスト5部。この五年間、[江西省高等学校“外教社杯”英語教育コンテスト]にて、特等賞を得た教師が六名、一等賞を得た教師が三名。[全国高校外国語教育試合]にて、本学院教師一名が全国チャンピオン獲得、二等賞を得た教師が二名。これらの成果は本学院の豊かな科学研究と教育能力を示す。
5. 人材の育成
外国語学院は江西省に於ける外国語人材育成の重要な中心地である。2017年1月現在、1700人余の大学生、300人余の全日制院生と100人余の有職院生が本学院在校。本学院は大学生教育をとりわけ重視し、各種授業改革、実験授業を大胆に行なっている。2013年英語科は江西省本科高等学校総合改革実験種目として批准された。2009年には「総合英語」は省クラスの授業に選ばれた。この数年間、我が校に於いて英語四?六級試験の成績は常に省内で先頭に立ち、英語の専門四級試験と日本語の専門四級試験の合格率は90%以上、英語の専門八級試験の合格率は70%以上を維持している。学院は多面にわたる人材育成を特に重視し、学生の実践能力を高めてきた。歴代の学生は各種類の社会実践活動にて活躍し、省レベルの会話?スピーチ?翻訳コンテストでの成績はトップクラスにある。特に2002年には00級学生李佳玉が全国「CCTV」杯英語スピーチコンテストにて二等賞を獲得した。2004年には02級学生の艾梨莎は同コンテストで一等賞及び「観客に最も好評な選手賞」を獲得した。歴代卒業生は高い専門能力と授業実践能力により、社会及び就職先からの信頼を得、本学院の就職率は常に95%程度を維持している。本学卒業生は社会において名声は上がり、就職先に於いても良い評価を得ている。
6. 社会活動
「紅土地」教育支援研修プロジェクトとは、本校が教育部師範司発表の「師範生農村中小学校研修教育支援プラン」パイロットプロジェクト展開に関する指示の精神に基づき、基礎教育?農村教育?現代教育の分野で、人材育成法の革新実践、学生の教育授業実践能力強化、江西省農村教育改革発展深化を支える重要な措置である。本学院の凡そ200人の学生が「紅土地」教育支援等プロジェクトに参加し、江西省農村小中学校での英語授業に巨大な貢献をした。
小中学校教師国家級養成プランとは教育部、財政部が2010年に全面的に実施した小中学校教師、特に農村教師のレベルアップへの重要な措置である。本学院教師は省内外での教師国家級養成プラン及び省級育成プランでの2000人育成任務を引き受けると同時に800余の学生を農村部小中学校に派遣、研修させ、省内に於ける小中学校英語教師のレベルアップに貢献している。
7. 国際協力
本学院の運営方針では国際化を運営理念としている。2000年に創立された英語のConnieスピーチクラスは外国籍ベテラン教師と学院の主力教師が授業をし、優れた会話力?思考力を持つ学生を選抜しシステム化した養成を行う。このスピーチクラス創始者コニー?ギブソン(Connie·Gibson)は有名なスピーチ教育家であり、2002年江西省「廬山友誼賞」、2004年国家「友誼賞」、2011年「外研社カップ」全国英語スピーチコンテスト特別貢献賞を獲得し、温家宝総理にも接見した。
近年、幾十人もの英語科学生が留学し、短期訪問交流、交換学生、進学等によりオーストラリア シドニー大学、イギリス ヨーク大学、グラスゴー大学、オーストラリア メルボルン大学、台湾 中正大学等、国際的に著名な大学で学習、交流、研究を行ってきた。日本語科は、積極的に日本の学校組職と協定を結び、多種多様な国際協力プロジェクトを実施してきた。また、国際的日本語人材育成において「国際化共同養成+中日ふれあいの場+学校企業協力」という三位一体型養成プランを持つ。
2003年から現在まで、日本語科は岡山商科大学、香川大学、岐阜経済大学、福山大学等の大学と共同養成契約を締結済みであり、日本語科学生の約3分の1は上述の4大学に一年間から二年半間の留学が可能である。2015年日本国際交流基金文化センターと協力し、「南昌?中日ふれあいの場」が創立された。日本国際交流基金文化センターが定期的に「南昌?中日ふれあいの場」に雑誌、書類、映像等資料と日本文化用品を贈り、現在は1000冊余の日本原版書籍及び100種程の和服等文化用品を所蔵する。「南昌?中日ふれあいの場」提供の日本語雑誌刊行物、及び茶道?生け花等多種多様なテーマイベントを通じて、学生は日本社会、文化への理解を深める事ができる。また、「南昌?中日ふれあいの場」は定期的に学生を選抜し日本で行われるサマーキャンプ等短期無料訪問交流に参加させる。その他、日本語科は日本国際交流基金文化センターとの協力によって在校生、南昌市民、日本の大学生、留学生、及び日本海外華僑と共に中日交流活動を展開する。学院は「外に向かえ」という方針を徹底し、毎年数名の教師を国際シンポジウム、留学等に派遣している。
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